2010年02月27日

死体遺棄 冷凍の乳児2遺体 愛知のスーパー(毎日新聞)

 20日午後9時10分ごろ愛知県岡崎市戸崎元町の「業務スーパー岡崎店」の正面入り口南側の店外で、カートを整理していた男性店員(19)が、放置してあったカート内の買い物かごの中の紙袋に不審なものが入っているのを見つけ、店長(30)を通して県警岡崎署に通報した。同署が調べたところ、乳児2体が見つかり、死体遺棄事件として調べている。

 同署によると、遺体はいずれも身長約30センチで衣服はつけていなかった。冷凍された状態で、性別は不明。外見からは外傷は見つからなかった。

 2遺体は1体ずつビニール袋に包まれ、さらに別々の紙袋に入れられたうえ、店の買い物かごに入れられてカートの上部に置かれていた。同署は今後、解剖し、死因などを調べる。

 発見現場近くには屋根付きのカート置き場があったが、遺体の見つかったカートは他の数台とともに置き場近くに放置してあった。当時、店は営業中だったが、混乱はなかったという。現場はJR岡崎駅の北約1キロの、店や住宅街が混在する地域。【中島幸男】

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2010年02月25日

<千葉大生殺害>「もみ合いになり刺した」逮捕の男殺意否認(毎日新聞)

 千葉県松戸市のマンションで昨年10月、千葉大4年、荻野友花里さん(当時21歳)が殺害され自室が放火された事件で、17日に強盗殺人などの容疑で再逮捕された竪山辰美容疑者(48)が、県警松戸署捜査本部の調べに「もみ合いになって刺した。殺すつもりはなかった。証拠隠滅のため火をつけたが、燃え広がるとは思っていなかった」と殺意や犯意を否認していることが分かった。しかし県警は遺体の傷の深さなどから、確定的な殺意があったとの見方を強めている。

 竪山容疑者は17日に荻野さんのカードで現金を引き出したとして窃盗などの罪で千葉地検に起訴された後、県警に強盗殺人、現住建造物等放火、死体損壊、住居侵入の四つの容疑で再逮捕された。

 逮捕容疑は昨年10月20日夜、荻野さんの部屋に侵入し、21日までに荻野さんを縛り、部屋にあった包丁で胸を刺して殺害。財布からキャッシュカードなどを奪い、翌22日に再び侵入して部屋を放火したとしている。

 県警によると、竪山容疑者は「(荻野さんの部屋は)入りやすかったので、ベランダから入った」とも供述している。捜査関係者によると、竪山容疑者は職に就いておらず、所持金が乏しかったとみられ、動機は金銭目当てとの見方が強い。

 県警や千葉地検によると、竪山容疑者は昨年9月に出所後、同年10月3日〜11月2日の1カ月間で、荻野さんの部屋を含む計4カ所の女性宅に侵入。荻野さんを殺害したほか、4人の女性の顔を殴るなどして現金やカード類を奪った疑いが持たれ、逮捕は5回目。17日に記者会見した県警の中村修一捜査1課長は「もっと早く逮捕していれば事件は防げたのでは」との質問に「いずれも『流し』の犯行(犯人とは無関係の場所で犯罪が行われること)。容疑者の特定は簡単にいかなかった」と答えた。【神足俊輔、中川聡子】

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2010年02月22日

【書評】『たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く』(産経新聞)

 ■現代日本人の心に喝

 近代格闘技史を知る上で決して欠かせない格闘家の一人。ビクトル古賀こと古賀正一は柔道、レスリング界に多大な影響を与えただけでなく、旧ソ連で生まれた格闘技、サンボの第一人者としてロシア人からも一目置かれてきた。そんな華々しい経歴を持ちながらも彼の功績や経歴は日本であまりにも知られていない。なぜか? 本著がその疑問を晴らしてくれる。

 サンボで41連勝、すべて一本勝ち。最終戦は昭和50(1975)年、旧ソ連遠征中に40歳で勝利し、その年、ソ連政府から「ソ連邦功労スポーツマスター」の称号を贈られた。社会主義国以外の国での受賞者は初という栄誉だった。その2年後、ソ連国内でも受賞者が160人しかいない「ソ連邦スポーツ英雄功労賞」を受賞、モスクワのスポーツアカデミーには彼のレリーフが飾られている。山下泰裕ら日本を代表する柔道家、レスリング選手を育て、旧東欧圏でも「サンボの神様」の名は語り継がれている。

 輝かしい功績に反し彼の半生は謎に満ちていた。彼が自ら語らなかったからだ。本著出版前に何人ものライターが彼の伝記を書こうとアプローチしたが彼は応じなかった。

 「俺のことを書きたいって、何人もの人が来たよ。でも格闘家ビクトルの話だから、みんな断った。あなたを受け入れたのは、少年ビクトルを書きたいって言ったからさ」。著者の取材を受けた理由を彼はこう説明する。

 ここでさらなる疑問が浮かぶ。なぜ彼は栄光の格闘家時代ではなく、少年時代を語る決意をしたのか。本著を読めばその謎も氷解する。

 「俺が人生で輝いていたのは、10歳、11歳くらいまで。それに比べたら後の人生なんて…」。決して格好を付けた発言でないことが、壮絶な彼の幼少体験から明かされる。

 父は日本人、母はコサックの末裔(まつえい)。日本人でありながらロシア人混血児として差別を受け、満州からの引き揚げ時、集団から放り出され、一人で大陸を彷徨(さまよ)い日本にたどり着いた。荒野を生き抜いた11歳の魂が、ひ弱になった現代日本人の心に喝(かつ)を入れる。(石村博子著/角川書店・1680円)

 評・戸津井康之(文化部)

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